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マクロ系ファンド/モデル系ファンド

マクロ系ファンドとは、マクロエコノミクス、つなりファンダメンタルズ分析を重視して、各国の通貨政策における歪みを見つけ出して、裁定取引を狙うファンドのことを言います。

マクロ系ファンドは、ファンダメンタルズ分析から通貨などの理論価格を算出し、実際の市場価格との差(歪み)があると判断した時に、理論価格よりも割安と思えば買いを入れ、割高だと思えば売りを入れるといったタイプの取引をするファンドのことです。

マクロ系ファンドとしては、米国の年金ファンドなどが挙げられたりします。

以前よりもマクロ系ファンドの資金量は減ってきたとも言われていますが、歪みがあると判断した時には、集中的に買いや売りを入れてきますので、外為相場を大きく動かす時もあります。

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逆に、モデル系ファンドとは、テクニカル分析を重視して、高度な投資運用モデルで構築したシステムトレードを基に、短期売買を中心とした運用を実施するファンドのことを言います。

モデル系ファンドのモデルとは「数理モデル」のModelから来ています。

コンピュータシステムによる自動売買を実施しているモデル系ファンドもあり、外為相場における動き方としては、ストップロスやオプショントリガーを「狩り」に行く動きをよくしたりします。

ストップロスとは、キリの良い数字、例えばUSD/JPYで言うなら120円とか110円前後に大量に設定されている損切り注文のことです。

オプショントリガーとは、オプション取引でキリの良い数字(120円とか110円)に達すると、オプションの権利が消滅したりするポイントのことを言います。

これら、キリの良い数字の近辺には、大量の注文が並んでいる場合が多いので、切りの良い数字を「狩られたくない人」と「狩りたい人」との攻防が頻繁に発生します。

モデル系ファンドなどは、市場参加者が少なく、流動性が低い時(例えば、東京外為市場が閑散としているランチタイムの12時から13時ぐらいとか)を狙って、ストップロスやオプショントリガーを「狩り」に行くことがよくあります。

モデル系ファンドが市場の薄い時間帯を狙うのは、流動性の低い時の方が、少ない資金量でも大きくレートが動くため、効率が良いからです。

モデル系ファンドは突発的に、短期的な動き・売買をしてきますので、その際に大きなポジションを持っていたりすると、損切りさせられてしまうことも発生します。このため「流動性が薄い時」には、モデル系ファンドの動きに注意が必要です。

(といっても、いつモデル系ファンドが出てくるかは分からないので、市場参加者が少ない時に大きなポジションを持つのは、避けた方が良いということです)

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