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ボックス相場

ボックス相場とは、ボックス(Box)、つまり「箱」の中に入っているように、高値(上限)と安値(下限)が一定の範囲内で上下をしている相場のことを言います。ある一定のレンジ(Range)、つまり「範囲」で動いているので、レンジ相場と呼ばれます。

一定のトレンドがない、ボックス相場の時にはレンジの上限で売り、レンジの下限で買う、という逆張りの戦略が有効になります。

例えば、USD/JPYの相場が114-117円のボックス相場である、と自分が判断した際には、117円に近くなったらUSDを売り、114円に近くなったらUSDを買う、といったトレードをします。

但し、永久にボックス相場であることは決して有り得ないので、いつかはボックスを突き破るトレンドが発生するということを肝に銘じておくべきです。その際には、潔く武士の心で損切りをし、トレンドに乗っかる、つまり順張りのトレードに転換すべきです。

更に、ボックス相場の際には、キャリートレードのように低金利通貨を売り、高金利通貨を買って、プラスのスワップポイントを得ることを目的としたトレードも有効になってきます。

というのも、ボックス相場である一定のレンジでしか動かないという相場では、為替差益(キャピタルゲイン)を得ることが難しくなるわけです。このため、そんなに相場が動かないのならば為替差損も発生しにくいため、スワップ益(インカムゲイン)を狙うことが有効になってくるわけです。

これら2つを考慮すると、低金利と高金利の通貨ペアがボックス相場になっている場合には、ボックスの下限で高金利通貨の買いを入れ、しばらくスワップ益を稼ぎながら、ボックスの上限に近づいたら決済して売る、という方法が有効だと言えます。

繰り返しになりますが、ボックス相場はいつかは終了するので、レンジトレードやプチ・キャリートレードをする時には、自分自身でのレンジ(上限と下限)を明確に設定しておき、そのレンジを超えたら、ボックス相場が終了し、新たなトレンドが発生したのか?ということをきちんと検証することが必要です。

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